おかもち その後
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四皿を収納して抜群の安定感。
エレベーターのボタンも何なく押せる。全階押せる。
間違いなく私は浮かれていたのだけど家族の反応は鈍かった。
まず気付かない。父は空のおかもちをゴミと誤り紐で閉じようとしていた。
おかもちですよ?家庭の間をおかもちが行き来するのですよ?
そんなことより母は見てくれの悪さが気になるよう。
でも
うーん、そうね~、なんてもじもじしてはっきり言わない。
と思ったら「きれいなのを買ったらどう?」と
ものすごく失礼なことを言い放った。
さらに奥の部屋から何やら取り出して来たオシャレなポストカードを差し出し
「こういうのを貼ったらどうかしら?」と言った。
部屋じゃあるめーしポストカード貼ってるおかもちなんかあるかい。
そもそも塩コショウを冷凍庫にしまうのをやめてくれ、とか
煮詰めた茶色い漢方を醤油瓶に入れるな、とか、、、
胸を交錯する無数の想いが喉元にせり出してくるのをこらえ
「銀色に塗るよ」とだけ言った。えらいぞ。
そんなわけで次回までに銀色に塗るよ。